平成30年度第1回FD・SD研修会
「卒業時における質保証の取組の強化」についての取組報告

2018.07.24 共通

日  時:5月25日(金)16:20~17:30
講  師:東海大学短期大学部 教授 山本康治氏

 

10年前のGP採択時からのご縁である東海大学短期大学部 山本康治教授をお招きして、現在取組み中である大学教育再生加速プログラム(AP)の報告を伺った。

本学と同じく保育者養成を行っている中で、在学時の成績と卒業後の就業状況が一致しない現状(例:学業成績優秀者が保育に就業して離職してしまう等)から、学業成績がそのまま社会人になって活かされることを目指して、成績評価システムの再構築を実践研究されている。

就労先へのアンケート調査を基に、「人間性」「社会性」「専門性」の評価項目を挙げ、その項目を利用したシラバスからe-ポートフォリオ、成績評価まで(入学から卒業まで)の一環した教育システム。随時成績はデータ化され、その「見える化」された成績は、面談カウンセリングといったきめ細やかな教員の指導により、学生にとっては学習成果の確認や見直し、教員も成績評価指標の見直しに活かされる。

山本氏は、何もかも(シラバス、ポートフォリオ、評価表(ディプロマサプリメント)等)み隠さず提示してくださり、大変わかりやすく説明してくださった。聞けば聞くほど、その発想の柔軟さと教員のエネルギーに驚愕、感嘆、敬意といった念が湧き上がる報告であった。刺激を受けた本学教職員からは、たくさんの質問が飛び出し、大変活発な質疑応答の時間になった。

まとめとして、本学 岡野副学長より以下の3点が挙げられた。
・PDCAサイクルがしっかり、明確にまわっている。
・複数の視点から考えている。
・ずっと継続している実践であり、付加からの深化がある。

最後に山本氏からも、「地域性の違い、大学文化の違い等を鑑みながら金城からもいい刺激をもらっている」というお言葉をいただいた。他大学との交流は大変刺激的な貴重な財産であると実感できた会であった。

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