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作業療法学科授業風景

患者さんの「生活を治す」ために、理解する心と知識を身につける

作業療法士の仕事は、病気や麻痺を治すことだけではありません。残された機能を活かして患者さんが生活しやすいように導いていく、いわば「生活を治す」のが仕事です。そのためにまず大切なのは、患者さんの生活や心を理解するコミュニケーション能力。そして、医療や社会福祉に関する幅広い知識や、専門スタッフとの連携です。医療健康学部の1年次は、理学療法学科と作業療法学科の共通科目が多く、自然と交流が深まる中でお互いの専門性を理解し、連携の大切さを学びます。また、社会福祉学部の専門性を取り入れ、福祉の心を活かした患者さんへの対応力や知識も身につけていきます。

「OSCE(オスキー)」を科目に導入、
患者さんと向き合う臨床力をつける

「OSCE(オスキー=客観的臨床能力試験)」とは、多くの大学の医学部で導入されている、臨床実習を行うための臨床能力試験。本学の作業療法学科では、創設時よりいち早くOSCEを取り入れた科目を設置。授業ではさまざまな場面を想定したロールプレイを繰り返し、患者さんへの共感を示す表現や、不安を取り除く声かけといった基本的な対応を習得。2年次、3年次、4年次の各臨床実習の前に、実習段階に応じた患者さんへの対応力をチェックし、試験をクリアした上で実習に臨みます。OSCEを通して学ぶのは、患者さんへの接し方や配慮といった、いわば基本的な問診力。作業療法の技能や知識を活かしていくための基礎を、確実に身につけます。

世界作業療法士連盟の基準を満たす、1,000時間を超える臨床実習

厚生労働省の定める養成校の実習時間の基準は810時間です。しかし本学科ではこれを大幅に上回る1,000時間以上の実習を実施。世界作業療法士連盟(WFOT)は1,000時間を超える実習時間を基準としており、世界基準を満た す実際の臨床現場を体験します。実習を重ねてこそ身につく臨床対応力はもちろん、超高齢社会の日本で身につけたリハビリテーション技術を、今後世界の国々で活かす、といった将来も夢ではありません。

  • 資格・主な就職先
卒業後の主な職業・職種
取得できる資格・免許
作業療法士
国家試験受験資格
社会福祉主事任用資格
取得を目指す資格
福祉住環境コーディネーター
卒業後に取得を目指せる資格
ケアマネージャー(介護支援専門員)
※作業療法士など一定期間以上の
 実務経験が必要
作業療法士
(大学病院、総合病院、リハビリテーション病院、小児病院、精神科病院、診療所、老人保健施設、障害者福祉センター、デイサービス、障害児入所施設、通所支援施設、役所(地方自治体)、福祉事務所、特別支援学校、訪問リハビリテーション、保健所(センター)、特別養護老人ホームなど)
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客観的臨床能力評価

河野光伸教授

河野 光伸教授
医療健康学部
専門 : 身体障害作業療法学

まず第一に、患者さんを尊重し、医療従事者としての言葉遣いや態度を身につけること。第二に、正しく検査手技を行えること。第三に、患者さんの動作を観察し、課題を見抜く能力をつけること。最後に、ではどう誘導すれば患者さんが動きやすくなるかサポートする術を知ること。その一連の流れを2~3年次の「基礎実習」の中で練習し、客観的臨床能力評価(OSCE)の科目内で試験を行い、学生の能力を評価します。OSCEでは段階ごとにロールプレイイングのテストを経て、学外実習につなげていきます。患者さんと接する緊張感を体感し、治療への一歩を踏み出すきっかけにしてほしいと思っています。

塩谷 優

塩谷 優
作業療法学科
(石川県・金沢伏見高校出身)

患者さんと5分間お話をする想定のコミュニケーション技法や、困っていることやしたいことを聞く医療面接の練習をしていなかったら、実習で全然ダメだっただろうなと思います。「何ができるようになりたいですか」と聞いて「何も」という答えが実際に返ってきたとき、「以前こんな話をされてましたよね?」と、糸口を見つけることができました。チーム医療では看護師や理学療法士など他のスタッフの方の情報も大切です。何が聞きたいのか完結にまとめるなど、相手が変わっても必要なスキルだと実感しました。