悠遊健康サークルが新聞で紹介されました
(北陸中日新聞 2011年1月7日)

サークル拝見 白山・野々市の3大学から

金城大・悠遊健康サークル

写真

 金城大(白山市笠間町)の「悠遊健康サークル」は、市内に住む高齢者の健康づくりをサポートしている。毎週土曜日にお年寄り約20人が大学を訪れ、器具を使った筋力トレーニングや体操、運動法を体験。医療健康学部の学生約40人が、指導や運動を手助けしている。

 サークルは2008年、大学の設備や研究成果、学生の若い力を地域社会に還元しようと、白山市との官学連携事業として始まった。介護はまだ不要だが、体力に衰えがある「健康中間層」と呼ばれる人に、体を動かす機会を提供し、将来介護を受けなくても済むよう、健康維持を支援するのが狙いだ。

 全10回のコースでは、1回目にお年寄りが基礎体力を測定。続く8回は体操やトレーニング器具を使った運動で筋力アップを図る。学生は運営、体操、マシン、評価の4チームに分かれ、運動プログラムを作り、マシンの使い方の指導や体操の実演などを自分たちでこなす。体操チームリーダーの谷口瑠美さん(2年)は「家庭でも取り組める体操をお年寄りに知ってもらおうと頑張っている。『楽しい』と言ってくれるとうれしい」と話す。

 最終の10回目は再度体力測定して、効果を調べる。「最終回で体力向上している参加者も多く、やりがいを感じる」。谷口さんが手応えを話す。

 会を支える学生は自由参加で、毎回、学生同士で参加を呼び掛け集まってくる。いずれも、卒業後は福祉の現場を目指す理学療法士のタマゴたちだ。3~4年生の授業や実習で扱う器具を、1年生からいち早く扱う。08年の初回から参加している高田亜未さん(3年)は「大学で学ぶだけでなく、実際にいろいろな経験ができる。自信がつき臨床実習できっと役立つと思う」と強調する。

 会は昨年12月までの計7回で、延べ約百人のお年寄りが参加した。地域のお年寄りと一緒に活動し、力を付けた学生が、介護の分野に羽ばたく日は、そう遠くなさそうだ。


記事

金城大学HP悠遊健康サークルHP