学長メッセージ(対面授業の全面再開に向けて)

2020.06.12 共通

学生及び保護者の皆様

  4月以降、本学にとって初めての試みである「遠隔授業」がスタートして2か月弱。「手づくりの温かさをもった教育」を理念に掲げ、対面による教育を重視してきた本学にとって、「遠隔授業」はこれまでほとんど念頭になかったスタイルでした。しかし、新型コロナウイルス感染症対策として、対面による教育がかなわない状況のなか、新しい手づくり教育のあり方について検討を重ね、「遠隔授業」を取り入れることとし、鋭意工夫を凝らしつつここまで対応を進めてまいりました。緊急事態における対応ということで、必ずしも十分な準備が整わないなかで進めた部分もあり、学生及び保護者の皆様にはいろいろとご心配をおかけしております。さまざまなお叱りや励ましをいただいており、われわれとしては、これらのお言葉を真摯に受け止め、今後とも教育の改善を図ってまいりたいと思います。

 さて、5月20日に石川県の緊急事態宣言が解除され、同時に大学に対する休業要請も解除されました。これを受け、本学では6月5日から対面授業を一部再開することとし、6月3~4日にかけて、今後の授業再開に向けてのオリエンテーションを実施しました。その後、さらに受け入れ態勢を整え、今般、6月15日(月)から対面授業を全面的に再開することとしましたのでここにお知らせいたします。無論、宣言解除後の「新しい生活様式」や大学運営に係る様々な感染症対応ガイドラインを十分に参照した上での再開となりますので、今まで通りの対面授業というわけにはまいりません。感染症対策を踏まえた新しい対面授業のスタートとなります。具体的な対策については、消毒用アルコールや紙タオルの設置、アクリル板やビニールシートの整備、換気の徹底確認などの準備を整えました。また、学内に感染制御チームを組織し、チェック体制も整備して十全な感染予防対策を講じてまいります。

 新型コロナウイルス感染症の拡大により、われわれの生活は大きく変わりました。ダメージも少なくありません。また第2波、第3波が到来する可能性もあり、その準備も必要です。今後、学びの方法も内容も、大きく変わることが予想されます。しかし、今、われわれはこの状況を変革の機会ととらえ、前向きに、新しい時代の新しい短大づくりを進めていきたいと考えております。今後ともどうぞご理解とご協力をお願いいたします。

 

 

金城大学短期大学部

学長  加藤 博