7月17日、「ソーシャルワーク論Ⅴ」や「卒業研究ゼミ」等の授業の一環として、馳浩石川県知事による特別講義が人間社会科学部棟大講義室で行われ、大学及び短大の学生や教職員を含めて約270人が聴講しました。この特別講義は、能登半島地震・奥能登豪雨への対応や石川県の成長戦略について学生が知り、学びを深める機会であり、能登や石川県への興味関心を高めるとともに、今後の創造的復興に向けた活動への積極的な参加など、学生の行動変容につながることを目的として開催されました。
前半は「能登半島地震・奥能登豪雨への対応及び石川県成長戦略について」と題し、能登半島地震及び能登豪雨による被害の状況、発災直後からの緊急対応、被災地での救援活動、ボランティアをはじめとする全国からの支援、そして現在進行中の創造的復興に向けた具体的な取組も含め、多岐にわたるお話しがありました。馳知事自身の体験に基づく生の声は、災害の過酷さと、そこからの復興へ向けた強い決意を強く訴えかけるものでした。創造的復興に向けたリーディングプロジェクトでは、学生の力に大いに期待されていることを強調され、「能登駅伝の復活」の取組は、全国から人が集うスポーツイベントとして「新たな能登駅伝」を目指すことを熱く語られました。また、石川県の成長戦略として、石川の強みにさらに磨きをかけ、学生の県内就職促進に向けた助成制度の拡充やプレミアム・パスポートの第1子世帯への対象拡大など、未来志向の実行計画についてお話しいただきました。
後半は学生との自由な意見交換が行われ、学生からは「震災による心的外傷後ストレス障害(PTSD)を抱えた方への支援はどのような取組をされていますか。」「能登の復興に向けて私たち学生が今できることは何ですか。」「介護福祉士や保育士の待遇改善に向けたお考えを教えてください。」「石川県で就業する利点を教えてください。」「石川県のオーバーツーリズムへの対策はどのようにお考えですか。」「日々どのようにストレスを解消されていますか。」といった質問が次々に寄せられました。馳知事は一つ一つの質問に丁寧に回答されるとともに、同席された県職員への突然のインタビューや、馳知事の日常生活のお話しも交えて、会場内が沸き立つような意見交換を展開されました。
このように今回の特別講義は、能登復興や石川県への興味関心をさらに高め、今後の行動変容につながる貴重な学びの場となりました。