NEWS 3/18(水)金城大学 第12回卒業証書・学位記授与式の様子を掲載しました

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3/18(水)金城大学 第12回卒業証書・学位記授与式の様子を掲載しました

平成27年3月18日(水)に、白山市松任文化会館において、平成26年度 金城大学第12回卒業証書・学位記授与式が行われました。 今年度は、社会福祉学部社会福祉学科社会福祉専攻107人、こども専攻52人、医療健康学部理学療法学科61人の計220人が卒業されました。 また、夜には卒業生たちからお世話になった教職員への感謝の気持ちを込めた、卒業記念パーティーが開催されました。

登壇者一覧

卒業証書・学位記授与

工藤 里菜(社会福祉コース)
久保出 薫乃(理学療法学科)

教職免許状授与

德持 英莉(社会福祉コース)

■理事長表彰
本夛 百々花(介護福祉コース)

■学長表彰
虎谷 栞奈(社会福祉コース)
中堀 美咲(こども専攻)
鳥越 恵(理学療法学科)

■日本社会福祉士養成校協会長表彰
工藤 里奈(社会福祉コース)

■日本介護福祉士養成施設協会長表彰
本夛 百々花(介護福祉コース)

■全国保育士養成協議会長表彰
浅井 和毅(こども専攻)

■日本医療教育財団理事長表彰
菅原 友香(医療・福祉ビジネスコース)

■日本理学療法士協会長表彰
久保出 薫乃(理学療法学科)

■全国リハビリテーション学校協会理事長表彰
五十里 沙知(理学療法学科)

■卒業生記念植樹目録贈呈
釣谷 環(こども専攻)

■送辞
水野 恵美(介護福祉コース)

■答辞
宮森 拓真(理学療法学科)

 

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卒業式式辞 半谷 静雄

sotsu4遠く霊峰白山は文字どおりまだ白い残雪におおわれておりますが、まさに山笑う季節が到来いたしました。3月14日の記念すべき北陸新幹線の開業から数えて五日目を迎える本日、ここ松任文化会館において社会福祉学部159人、医療健康学部61人、合わせて220人の皆様の卒業式と学位授与式を無事に迎えることができましたことを私はじめ、教職員一同心より祝福をさせていただきます。

また、本日開業間もない北陸新幹線を利用されてこの卒業式に臨席された方々もおられると思いますが、北陸新幹線の開通による白山市およびその周辺地域の今後一層のご発展を祈念いたしますとともに、本日まで手塩にかけて卒業生を育ててこられました保護者の皆様方のご努力に対しまして、深く敬意の念を表させていただきますとともに、改めて心よりお祝いを申し上げます。
さらに、本日大変ご多忙の中、ご臨席を賜りました山田憲昭(のりあき)白山市長、西川寿夫(ひさお)白山市議会議長をはじめ各御来賓の皆様方にも厚くお礼を申し上げます。

さて、金城大学の設立の理念に「明日の福祉社会を先導する福祉のリーダー的存在の養成」とありますが、卒業生の皆様は、それぞれの分野で成功し、少しでも社会に貢献してこの設立の理念を実践したいという思いをお持ちのことと思います。ただ、ここでの成功とは金儲けとか社会的名声を指すのではなく、最善の努力を惜しまずに志を果たしたという満足感、あるいは心の平安と考えて下さい。このためには先ず①「人に与える」こと、即ち他人あるいは社会への貢献と、②「健康」が不可欠だと先人はのべております。無為徒食、取り留めの無い生活からは決して心の平安は得られません。

では皆様、成功、即ち心の平安を達成するには何が必要だと思いますか?現在わが国は世界に例をみない少子高齢化が進み、地方自治体の消滅も叫ばれ、このところマスコミで地方再生、地方創生という言葉を耳にしない日はありません。幸い我が国の経済状態は昨今やや回復の兆しをみせ、自殺者の数も5年連続して減少傾向にありますが、イスラム国やウクライナ情勢、世界各地で頻発するテロ事件、様々な分野における二極化の促進など現在の世界情勢はある意味一種の危機的な状況にあるといっても過言ではありません。

皆様、ウィンストン・チャーチルという人物の名前を聞かれたことがありますか。1940~1945年まで、イギリスの首相を務め、第二次大戦でイギリスを勝利に導いた危機の時代における偉大な指導者と評価されている人物です。1953年に「第二次大戦回顧録」でノーベル文学賞を受賞しましたが、チャーチルは生前、多くの名言を残しています。その中で成功についてこう述べています。「成功とは意欲を失わずに、失敗に次ぐ失敗を重ねることである!絶対に屈服してはいけない、絶対に、絶対に、絶対に!」

世の中で成功者とよばれる人々は当然優れた素質に恵まれている人が多く、一見素質だけで簡単に成功の果実を手にしたようにみられがちです。野球の鈴木一郎選手もその素質だけでメジャーリーグで数々の大記録を打ち立てたようにみえますが、卓越した野球の素質だけではあれだけのすばらしい成績を残すことはできなかったでしょう。その裏には野球の素質に加え、失敗に次ぐ失敗にもめげずに努力を繰り返すことができたという素晴らしい素質があったからこそだと私は思います。挫折してこそ、次のエネルギーが蓄積されます。わざわい転じて福となす、七転び八起きなど多くの格言があります。失敗は成功のもとです。失敗してこそ、失敗した人々の気持ち、他人の痛みが理解でき、自分には厳しく、他人にはより優しくなれるのではないでしょうか。

長い人生は、失敗の連続であるといっても決して過言ではありません。とはいっても、やはり卒業生の皆様の中には失敗を重ねたときなど気分が落ち込んだり、ウツになったりすることも当然あるでしょう。そのような時にこそ座右の銘とすべきウィンストン・チャーチルの第二の名言をここでご紹介します。「悲観主義者はいかなる機会にも困難を見出し、楽観主義者はいかなる困難の中にも機会を見出す」というものです。

卒業生の皆様、どうか失敗を恐れず例え挫折したとしても、それを前向きに捉え、常に楽観主義で事にあたってください。そうすれば必ず道は開けます。いままで外来で多くの患者さんを診させていただきましたが、前向きで楽観的な患者さんほど治療効果も上がり、例外なく早く回復される傾向にありました。前向き・楽観主義の精神を持ち続けることこそ成功だけではなく、皆様ご自身が健康長寿を達成する王道ともなります。健康長寿なくして、決して成功はありえません。

この来る4月からは待望の看護学部も設置され、オリンピックの前年には看護学部からも皆様の後輩となる第1回の卒業生が巣立ちます。その時から金城大学は社会福祉学部、医療健康学部そして看護学部を擁する文字どおり介護予防、言い換えれば健康長寿の達成に特化した大学となります。

どうか卒業生の皆様にはこのことを念頭におかれて、前向き・楽観主義の精神を貫きつつ、各分野で大いに活躍され、白山市はもとより出来得れば石川県、さらには北陸を日本一の健康長寿地域として頂くことを切にお願い致しまして、私の卒業に際しての式辞とさせていただきます。

卒業生の皆様、本日のご卒業、まことにおめでとうございます。

 

卒業記念パーティ

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