NEWS 学長メッセージ(「石川緊急事態宣言」の発出を受けた本学の授業対応等について)(第5信)

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学長メッセージ(「石川緊急事態宣言」の発出を受けた本学の授業対応等について)(第5信)

学生および保護者のみなさまへ

 

金 城 大 学    
学長 前島 伸一郎

金城大学短期大学部  
学長  加藤 博

 

「石川緊急事態宣言」の発出を受けた本学の授業対応等について

 

新型コロナウイルスの感染状況が急激に悪化してきています。4月以降、全国的に感染の拡大傾向がみられ、石川県は、5月9日(日)に最も深刻な「ステージⅣ」への移行を確認し、「石川緊急事態宣言」を発出しました(対象期間は5月31日(月)まで)。さらに5月14日(金)には、石川県が「新型インフルエンザ等対策特別措置法」に基づく「まん延防止等重点措置を実施すべき区域」(5月16日~6月13日までの期間)に追加され、これを受けて石川県は、金沢市を「重点措置を講じるべき区域(措置区域)」とし、さらに「石川緊急事態宣言」の対象期間を6月13日(日)まで延長しました。この間、石川県からは、外出自粛要請、飲食店・集客施設への時短要請、事業所への協力依頼などが対策として示されています。また、文部科学省からは、十分な感染対策を講じた上での対面授業の実施など学修者本位の教育活動の実施と、感染症の拡大防止に向けた取り組みが求められています。

本学においては、大型連休期間の人流増加にともなう感染拡大を懸念し、4月30日(金)~5月19日(水)までの期間を、対面授業を行わず遠隔(オンライン)授業を行う期間として設定し、現在、遠隔授業を行っています。当初、5月20日(木)以降は対面授業をスタートする予定でしたが、5月12日(水)において、石川県内の感染拡大状況および「石川緊急事態宣言」の内容を勘案し、遠隔授業を行う期間を6月2日(水)まで延長することとし、5月15日(土)に学内電子掲示板に案内を出しました。

今般さらに「石川緊急事態宣言」の対象期間が6月13日(日)まで延長されましたが、本学の対応としては、当面は6月2日(水)までの遠隔授業期間を変更せず、5月26日(水)時点の感染状況を把握したうえで、再度、期間の設定について検討し、検討結果を案内することといたします。詳細は別途、学内電子掲示板などで案内する予定です。

5月20日(木)以降、一部の授業を学内で実施するに当たり、本学における授業実施の考え方および感染対策状況の概要について以下お伝えします。

昨年4月の「石川県緊急事態措置」では、大学にも休止が要請され、多くの授業で遠隔授業の実施を試みました。全学的な遠隔授業は初めての試みでしたが、試行錯誤を繰り返し、授業の運営や通信環境などの改善を図り、対面授業と同等の授業の質の確保に努めてまいりました。また今年度、4月中は対面授業を実施することができ、教職員と学生間の一定の対面交流を行うことができました。こうした状況から、遠隔授業の実施に当たり、十分な教育効果が期待できると判断し、今回の「石川緊急事態宣言」の対応として、講義科目は無論のこと、演習・実習科目等においても、できる限り多くの科目で遠隔授業を実施することとします。遠隔授業の実施に当たっては、多様な学生の多様な学習環境を考慮し、必要に応じてノートパソコンを貸し出したり、また通信環境に不都合がある学生に対しては、学内のパソコン教室を使用できるよう対応します。

遠隔授業実施期間中は、原則として遠隔授業を行いますが、演習・実習科目のなかには、どうしても対面による指導・教授等が不可欠な授業があります。これらの授業に関しては、例外的に学内授業を実施することとします。ただし、諸事情により出席が難しい学生に対しては、無理に出席を求めず、別途、学習機会を確保する予定です。

演習・実習科目の学内実施に当たり、本学では以下の通り感染対策を行います。まず、大学に入構するに当たっては、すべての方に検温および手指消毒を徹底要請しています。特に学生及び教職員は、日々の「健康チェック(検温及び行動記録など)」を必須とし、発熱などの症状がある場合はすぐに学内の「保健管理センター」に報告・相談し、必要に応じて人との接触を避けるよう注意を喚起する体制としています。

学内の感染対策としては、昨年6月に、学内の医師・看護師を中心メンバーとする「感染制御チーム(Kinjo Infection Control Team:KICT)」を設置し、学生・教職員に対して、感染予防の啓発や、意識・行動調査などを日常的に行っています。4月には、感染予防意識の高い学生リーダーを育てる「金城コロナ対策学生リーダー&サポーター」研修を行い、学生が自発的に感染対策を考える機運の向上を図っています。

授業の実施に当たっては、各教室に「講義(対面授業)に際しての注意事項」を掲示し、授業担当教員が、授業開始前、授業中、授業後のそれぞれの対策ポイントを常に確認できるよう配慮しています。また、座席指定のほか、受講人数の多い授業はクラス分けを行い分散授業としたり、実施時間を変更して時差を設けたりして、三密の回避に努めています。

その他、学校生活においては、特に食事をとる場合の「黙食」を強く注意喚起しています。クラブ・同好会活動は、6月2日(水)までの期間を活動中止としています。また全学生に対し、日常生活において感染リスクを避けるための行動指針を作成し、発信しています。

教職員に関しては、北陸三県以外の校務出張を原則認めていません。人数の多い学内会議はすべてオンライン会議とし、さらに学内の建物間の移動を最小限とするよう制限し、対人接触の低減に努めます。

なお、これまでに累計10名の本学学生の新型コロナウイルスへの感染が確認されていますが、すべて学外での感染であり、学内における感染拡大は全くありません。

以上のように、本学では十分な感染対策を講じたうえで5月20日(木)以降の学内の授業に臨みたいと考えています。どうぞご理解いただきますようお願い申し上げます。あわせて学生および保護者のみなさまのご健康を祈念するとともに、引き続き日々の感染対策の継続をお願い申し上げます。