金城大学IR委員会
委員長 永井将太
IRer 木村 剛
1.教学IR をきっかけとする教学改善の事例紹介
1)改善のもととなるIRデータ
令和5年度卒業生アンケート(令和6年3月実施)の結果を以下に示す。本学では、医療・福祉系総合大学ではあるが、学部間の交流、あるいは交流授業に対して、満足度がえられておらず、ここ数年の課題であった。
2)具体的な改善事例
この点を踏まえ、令和6年度より教学マネジメント会議(令和7年度より委員会に改組)、教学委員会、教授会、運営委員会で議論を重ねてきた結果、令和7年度より、本学独自の多職種連携教育「金城IPE (KIPE)」を開講することとなった。多職種連携教育(IPE:InterProfessional Education)は「複数の領域の専門職や学生が連携およびケアの質を改善するために、同じ場所でともに学び、お互いで学び合いながら、お互いについて学ぶこと」と定義されており、専門職連携教育とも呼ばれている。本学の4学部6学科で人材養成を行う社会福祉士、介護福祉士、理学療法士、作業療法士、看護師を目指す学生に加え、保育教諭や高等学校福祉科教諭を目指す学生、さらには経済学、経営学を学ぶ学生を含めて、包括的に行う本学独自の多職種連携教育を「KIPE」と呼称する。
但し、2025 年度は連携教育実績のある人間社会科学部、医療健康学部、看護学部の3学部のみで「KIPE」を開始し、総合経済学部は当該3学部での試行実績を踏まえて2026 年度以降入学生からの参画を検討する。
2.教学IRを担当する組織・部局の概要
本学では以下の図に示す組織で、教学マネジメント、教学IRを運営し、PDCAサイクルを実施している。