2025年の話題をさらった「大阪・関西万博」の閉幕から5日後、金城大学の秋のビッグイベント「第49回金城祭」の幕が上がりました。10月18・19日の2日間にわたって開催した金城祭のテーマは「みんなでつくる金城万博!!」です。本家本元の万博同様に、子どもからお年寄りまで訪れた方の年齢層は幅広く、留学生も一緒になって盛り上がるなど、国際色豊かなイベントになりました。
メインステージ
18・19日の2日間、笠間キャンパス駐車場に設置したステージは、パワーと笑顔があふれる数々のイベントが繰り広げられました。特に、躍動感あふれるショーで観客を魅了したのが、金城ダンス部です。2日間で合計3回のパフォーマンスを行い、アクロバティックでパワフルな振り付けで会場を沸かせたかと思えば、かわいさとクールさをミックスさせたダンスを披露するなど、曲ごとに印象がガラリと変わるステージに来場者の視線が注がれました。18日には遊学館高校ストリートダンス部のパフォーマンスもあり、会場の熱気をさらに高めてくれました。また、19日の音楽部ライブも各バンドが個性豊かなステージ衣装に身を包み、ときに激しく、ときにメロウに、さまざまな楽曲で観客を魅了しました。19日のビンゴ大会には、学生やOB・OG、近隣住民の皆様など多くの方々などが参加しました。豪華景品がずらりと並ぶイベントの注目度は高く、ナンバーが読み上げられるたびに真剣な表情でビンゴカードとにらめっこする様子が至るところで見られました。
もちろん、金城祭と言えば、忘れてはいけないのがゲストアーティストライブです。今年は大阪を中心に活動するシンガーソングライター「Soala(ソアラ)」さんと、TikTokなどのSNSで話題のロックバンド「神が残した夢を喰う」さんの2組が登場しました。Soalaさんは現在、7大都市ツアーの真っ最中。その合間を縫って金城大に駆けつけてくれたそうで、「呼んでくれてありがとう!同世代のみんなの前で歌えることを本当に楽しみにしていました」と呼びかけ、ヒット曲「すれ違い」やライブ前日にリリースしたばかりの新曲「君が悪いのに」などを、心をゆさぶる切ない歌声で届けてくれました。一方、「神が残した夢を喰う」が登場するやいなや会場全体が一気にヒートアップしました。手拍子をしたり、サビで手を大きく振ったりと、ライブで活躍するロックバンドとして来場者と一体になって盛り上がっていました。代表曲「雨」や10月にリリースした「生きるのは苦しい」など、アップテンポな曲からバラードまで圧巻のステージパフォーマンスを見せてくれました。
模擬店
模擬店には、焼き鳥やフランクフルト、うどん、チュロス、クレープ、豚汁など、多種多様なグルメがそろいました。アニメやゲームのコスプレをしたり、目立つポップや看板を用意したりと、模擬店が並ぶ通りは、楽しくにぎやかなお祭りムード全開です!どのメニューもリーズナブルな点も金城祭のいいところです。近隣の小学生が友達同士で訪れたり、OB・OGが子どもと一緒に参加したりと、2日間ともにオープンと同時に多くの人々で賑わいました。
金城万博のテーマにちなみ、国籍やキャンパスの枠を越えた模擬店も数多く登場しました。ネパールからの留学生が中心となって販売した南アジア発祥の炊き込みご飯「ビリヤニ」は本場の味わいが手軽に楽しめると大好評で、大学食堂では社会福祉法人や石川県社会福祉士会の皆さんが焼き菓子、雑貨などを扱うブースを出店しました。
展示・イベント
短期大学部棟(A棟)
短期大学部棟(A棟)では、金城大学短期大学部の各学科の特色を生かしたさまざまな企画・展示で来場者を迎えました。例えば、短大食堂を会場に美術学科の学生が似顔絵コーナーやアート作品の販売、オリジナルアクションゲーム体験、ホスピタルアートコンテストなどを企画しました。ほかにも、美術学科の学生たちが手がけた絵やイラストなどが会場を彩りました。
幼児教育学科の学生たちは、両日とも11時と13時からの2回、「こどもおたのしみステージ」を催し、小さなお子さんを対象に歌や手遊びなどで楽しい時間を過ごしました。ビジネス実務学科の学生もプロジェクトの様子をパネル展示で報告しました。A棟には短大同窓会室も用意してあり、たくさんのOB・OGが詰めかけ、恩師やクラスメイトと思い出話に花を咲かせていました。
医療健康学部棟(H棟)
医療健康学部棟(H棟)で来場者をエントランスで出迎えたのは、ペットボトルキャップアートです。色とりどりのペットボトルのキャップ3200個を使って制作したのは、大学の非公式マスコットキャラクター「きんじょうくん」です。キラキラした目など、細かな箇所まで再現したアート作品は恰好の撮影スポットになっていました。
入試相談コーナーや人権委員会の取組紹介、大学同窓会など、H棟でも多岐にわたる企画・イベントが催されました。とりわけ小さい子どもたちの人気を集めたのが、子ども教育保育学科の学生が企画する「どんぐりコロコロランド」です。日用品の廃材を利用したピタゴラ装置にどんぐりを転がす遊びに子どもたちは熱中。会場にはたくさんの笑顔が広がりました。社会福祉学科の「ゆうがく広場」も、子どもたちで賑わったスポットの一つです。手作りのおもちゃがいっぱいで、懐かしい遊びの数々を前に大人たちも幼少期にタイムスリップし子どもと一緒に夢中になっていました。
今年の金城祭では企業とのコラボ企画も特色の一つで、H棟では株式会社ワンダーアカデミア様に協力いただき、プログラミング体験を企画しました。子どもたちは、真剣な表情で「きんじょうくん」を使ったゲームの制作に挑みました。大学近くに白山総合車両所を構えるJR西日本様ともコラボし、日光アリーナ(体育館)前でミニ新幹線体験を行ったのに加え、総合経済学部棟(E棟)のエントランスでは普段では見られない新幹線車両部品を展示しました。大学食堂内には鉄道グッズショップもお目見えし、小さな子どもや鉄道ファンの人気を集めていました。
金城祭では、まだまだ楽しみなイベントが盛りだくさん。青や黄色のものを身につけていたら金城祭本部テントでお菓子がもらえる「ラッキーカラープレゼント」や、自由な発想で思いっきり絵を描くことができる「ライブペインティング」など、ここでは紹介しきれないほどの催しを実施しました。心配された天候も大きく崩れることはなく、2日間とも多くの方々にご来場いただきました。金城祭実行委員長の牧田唯奈さん(社会福祉学科2年生)、副委員長の下野あゆみさん(社会福祉学科2年生)も、「テーマに掲げた『金城万博』のネーミング通り、子どもも大人も、学生も一般の方も、本当にたくさんの人に遊びに来てもらい、ほっとしました。金城大学の学生たちの楽しい雰囲気が少しでも伝わったら嬉しいですね」と口をそろえます。
たくさんの笑顔に彩られ、今年も大盛況のうちに幕を下ろしました。開催にあたり、近隣住民の皆さまから多大なご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。金城大学、金城大学短期大学部はこれからも、地域に開かれた大学として、様々な地域貢献、地域連携活動を行ってまいります。今後ともよろしくお願いいたします。


